JR花咲沿線春国岱は野鳥の楽園へ!美しき花咲バードとポエム

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海辺の鳥、森の鳥、草原の鳥、高地の鳥。多種多様な鳥が限られたエリアの中に、ギュッと暮らしているJR花咲沿線春国岱。

 

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花咲沿線の春国岱は野鳥の楽園へ!美しき花咲バード

根室とりわけ春国岱はバードウォッチングの聖地として知られ、国内外から多くのバードウォッチャー達が訪れます。

 

このエリアの特徴は、観察できる野鳥がバラエティに富むことなんです。

本来であれば標高の高い地域に生息する鳥も根室では普通に見ることができます。

これは夏でも涼しい気候が亜高山と同じ環境を作り出しているためなんです。

 

また、海に囲まれた細長い半島であることから、沼や湖などのほとんどが海水と淡水が混ざり合った汽水湖となっています。

 

多種多様な動植物が生息し、結果それらを餌とする鳥が多く集まりやすく、非常に珍しい環境といえます。

夏の繁殖期はオスがメスにアピールするために、美しい声で歌い(これを「さえずり」と呼びます)見た目も鮮やかな姿に変わる季節。

本州で冬に見られる鳥も、夏に根室で見るとまた違いますよ。

 

代表的な野鳥

 

オオジシギ

 

別名カミナリシギ。空から急降下する際に、尾羽からゴワゴワゴワ!という独特な音を出します。

見た目は地味ですが音と行動が派手な鳥です。

根室市内でもよく見られます。

 

ノゴマ

体は地味な色ですが、オスの喉が真っ赤なのが特徴で「日の丸」と呼ぶ人も。

繁殖期のさえずりを聞けるのは、国内では北海道だけ。

個人的にとても好きな鳥です。

 

ルリビタキ

普通は高山に住んでいる小鳥ですが根室だと家の脇なんかで普通に見られます。

きれいな青色はオスだけでメスは地味。派手すぎず渋い感じの、とてもいい声で鳴きます。

 

色あせない一瞬を切り取る花咲線がある風景

 

どこを撮っても絵になる風景。 世界中でここにしかない一瞬が待っている。

 

花咲線といえば、幼い頃母と行った潮干狩りが思い出されます。

車窓から別寒辺牛湿原(べかんべぎゅうしつげん)を眺めては、「こんな所を走って沈まないのだろうか」と子ども心に不思議に思ったものです。

 

帰りには袋いっぱいのアサリと親戚からもらった花咲ガニを手に、再び列車に乗る。

そんな小さな旅が私の楽しみでした。

 

大人になった今は、列車に乗るだけでなく「沿線の風景と列車」の撮影を楽しんでいます。

晴れの日はもちろん、雨や霧の日も列車の明かりで素敵な表現ができたり、雪の日には静まり返った雪原の奥から列車の音が聞こえるたびに、ジーンと胸が熱くなります。

 

太陽の位置や高さ、アングルを計算し、カメラを設置する。
そこへ絶妙なタイミングで列車が来る瞬間は本当に感動します。これからも花咲線の魅力を撮り続けたいと思っています。

 

根室駅にて

根室駅に入線する列車を超望遠で撮影。
根室は曇りの日も多いですが、空の部分をカットして地面の方を多く入れる構図にするとまた新鮮な一枚が楽しめます。

 

落石海岸にて

夏の海岸は素晴らしい景観ですが、同時に霧が頻出する時期でもあり ます。

北風の日を狙うのがポイントです。夕陽に照らされオレンジ色に輝く一瞬を見ることができます。

 

別寒辺牛湿原にて

 

湿原の秋らしさと花咲線を同時に楽しめる一枚です。

季節感を感じる写真を撮る際には周りの植物や景色を取り込みながら広角レンズを使ってみるのもおススメです。

 

JR花咲線は地球を探索する鉄道で釧路から根室間へのポエム

 

135.4kmを駆け抜ける日本最東端の鉄道。人はそれを「花咲線」と呼ぶ。
さぞかし素敵なお花畑でも広がっているのだろうか?と思いきや、そうではなかった・・・。

 

鬱蒼(うっそう)と広がる原生林の中を、列車と並走する野生のシカ。

突如現れる厚岸湾に見とれていると、水面とも陸上ともつかぬ一面の湿原が広がっている。

人の手で作られたものとは全く異なる景観が続いていた。

大人になるにつれ、どこか遠くへ行ってみたいと思うことが増えた。

よくある現実逃避、というよりもまだ知らない何かを見てみたいという欲望であった。

花咲線の旅は、確かに地球の神秘を感じさせてくれる。

自然と人間を隔てる境界線が地続きになって、そこらじゅうに不思議の一瞬が転がっている。

気が付けば、いつも眺めているはずの携帯電話は、記録用カメラの役割を果たすのみであった。・・・

さぁ、どこまで遠くに行けるだろうか。

 

「0時の方角をご覧ください!」
ガイドさんの指し示す方へ目を凝らすと
水面から黒い何かが現れた。

野生のミンククジラだという「それ」は
一瞬体を波打たせ、海の底深くへと再び消えていった。
あっという間に静けさを取り戻した海、これが道東の海。

 

自らの翼で飛ぶことを教える。それ以外、何をしてやれるというのか。夏の湿原でタンチョウは子育てに勤しむ。
親子の季節は長くない。
巣立ちのときは、どんな声で啼くのだろうか。

 

厚岸の牡蠣を味わえば、地球を舌で体感できる。
その硬い殻の中に、湿原を巡る淡水と豊かな太平洋を丸ごと閉じ込めているのだから。

 

根室の街から車で5分。

ひんやりとした早朝の春国岱。唐突に訪れる、幻のような時間。
しかし考えてみれば自然とは常に唐突で、理不尽で、そして美しいものだった。

沿線を一通り眺めた私は、ふと思う。
こんなにも、魅力にあふれる旅路があったのかと。

通りすがりの旅人である私が感じた、その一つひとつの輝きが地元の人達のシビックプライドを高めているのだろう。

 

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