7月12日23時55分現在で日本における新型コロナ感染者数累計は21,985名。
世界を観ると、7月13日午前4時のまとめ統計によれば、中国で昨年12月末に新型コロナウイルス感染が最初に確認してから、今までに196の国や地域で1,279万8,410名の感染が確認されていて、681万1,600名が回復している状況なんです。
ウイルスが人から人へ感染するメカニズムとして、接触感染・飛沫感染と空気感染があるんです。
当初WHOを含む各国公衆衛生機関は空気感染の恐れはないとしてきたんです。つい最近になって、世界の科学者は2メートルをはるかに超える距離で空気感染する可能性があることを、WHOに感染防止対策の見直しを訴えました。
ウイルスが人から人へ感染するメカニズム
ウイルスが人から人へ感染するメカニズムとして、接触感染・飛沫感染と空気感染があるんです。
WHOは当初、新型コロナウイルスは接触感染・飛沫感染で起こり得るとして、空気感染では感染しないとされていたんです。
まずは3つのメカニズムをおさらいしましょう!
接触感染とは
感染者がくしゃみや咳をして、付着した物体(電車等つり革やドアノブ)を他の人が触り、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
または感染者がくしゃみや咳をして、手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
飛沫感染とは
咳・くしゃみや発声の時に、口や鼻から病原体を含む大きなエアロゾルが飛び出してきて、顔に直接かかって眼・鼻や口の粘膜から感染する経路で、飛沫感染する代表的な感染症は、季節性インフルエンザ・百日咳・風疹やおたふくかぜ等があるんです。
学術的には直径5ミクロン以上の粒子による感染を空気感染と呼んでいるんです。
空気感染とは
病原体が小さなエアロゾル(あるいは飛沫核)やホコリに付着した状態で空気中を浮遊してる状態で、これを吸入することで感染する経路で、空気感染する代表的な感染症には、はしか・水ぼうそうや肺結核等があるんです。
学術的には直径5ミクロン未満の粒子による感染を空気感染と呼んでいるんです。
新型コロナ菌は本当に空気感染するの?
最近世界の科学者239名が新型コロナ感染対策の共同意見書を発表して、WHO当局に対して、新型コロナウイルスがマイクロ飛沫(ひまつ)と呼ばれる微粒子となって2メートルを超える距離で空気感染する可能性があることを認識し、感染防止策を見直すよう訴えたんです。
もう古い話なんですが、今年1月に中国南部・広州のレストランで食事した3家族10人が、新型コロナウイルスに感染したと報道がありましたよね。
3家族は同じテーブルにいたわけではなく、別々の隣り合うテーブルに座っていたにもかかわらず新型コロナに感染したんです。
でもその店にいたウエーターや他の客73名には感染しなかったんです。
世界のふしぎ発見の旅・・・
ただ言える事は、店内の換気が悪くて、エアコンの風に乗ってウイルスが広がったことは明らかだった。
換気の悪い屋内空間で、新型コロナがどのように拡散するのか、その拡散防止対策や空気感染がどれほど頻繁に起きるのか等について、世界的に議論が続いているんです。
咳をしたらコロナ菌等はどこまで飛ぶの?
咳をしたらコロナ菌等はどこまで飛ぶのでしょうか。
それを科学者たちは教えてくれました。
● 咳に含まれるもの:粘液、たん、刺激物、つば、さらには、コロナなどのウイルスが含まれることもある。
● 約3000個の飛沫(ひまつ)粒子が、時速80kmで放出
● 飛沫は約1.8メートル飛ぶ
● 一部はドアノブやテーブルなどの表面にも付着する
● 軽い飛沫は空気中にとどまったり、より遠くまで運ばれたりする
● 小さな飛沫は空調設備の中に入りこむことも
● 他人の呼吸器に入ることもある
● コロナウイルスは物体の表面で1~9日生き続ける
ここで注視したいのが、「軽い飛沫は空気中にとどまったり、より遠くまで運ばれたりする」と、「小さな飛沫は空調設備の中に入りこむことも」なんです。(小さな飛沫=ちいさなエアロゾル)
最近人との間隔を2メートル以上と言われていますが、軽い飛沫に感染させるコロナ菌が付着していたら、4メートル離れていてもそれを吸い込めば、コロナに感染しちゃいますよね!
ましてやエアコン等空調設備の中に入り込んだら集団感染しちゃいます。
なのでそのための対策にフィルターの開発が必要ですネ!
新型コロナ感染防止で空気感染対策にはなにが必要
コロナ感染防止の空気感染対策には、公共の施設・職場・学校や病院施設における適切な換気の実施が有効なんです。
そして換気が出来ずらいカラオケ店・映画館やオフィース街等は、エアコンや換気扇の増大及び、これを補う空気濾過フィルターや殺菌性紫外線などで、空気から汚染物質を除去する装置の導入が有効なんです。
公共交通機関や建物では、3密を避けることが一番なんです。
また建物の複数のドアや窓を開けるだけで、空気の流れがよくなるんです。
WHOの最新の見解
専門家らによる書簡を受けて、WHOは2020年7月10日に以下の内容の公式見解を発表しました
これまでに得られた科学的根拠に基づくと、新型コロナウイルスの主要な感染経路は飛沫感染と接触感染だと考えられる。
空気感染は医療機関でエアロゾル産生手技を実施した場合に起こると考えられる。また、屋内の人が密集した環境において空気感染の可能性が除外できない集団感染事例が報告されている。
今後もこまめな手指衛生、可能な場合はフィジカル・ディスタンシングを継続するとともに、人が密集した換気の悪い密閉空間を避け、そのような場所にいるときには布製のマスクを着用して他者に感染させることを防ぎ、換気や適切な清掃・消毒に努める必要がある。
あなたが出来る新型コロナに感染しないための対策
● 手を清潔に保ちましょう。石けんで手洗いを行うか、手指消毒用アルコールで消毒を行いましょう。
消毒用アルコールが手に入らない!ならば次亜塩素酸水が有効の危険性
● 咳やくしゃみをする人からの距離を保ちましょう。
● 自分の目、鼻、口に触るのは止めましょう。
● 咳やくしゃみをするときは、肘の内側またはティッシュペーパーで鼻と口を覆いましょう。
● 具合が悪いときは自宅にいるようにしましょう。
発熱、咳、呼吸が苦しい場合は、医師の診察を受けてください。診察にあたっては事前に電話で連絡をとって下さい。● お近くの保健所の助言に従いましょう。
企業が出来る新型コロナに感染させないための対策
● 3密を作らせない
● お客様がご利用後のたびに消毒の徹底
● ドアを解放するなど、出来るだけ換気する
● エアコン等に空気濾過フィルターや殺菌性紫外線などで、空気から汚染物質を除去する装置の導入が有効なんです。
新型コロナ感染防止には空気感染対策が必要 まとめ
中国よりの今のWHOが、新型コロナウイルスが主に屋内で空気感染する可能性があると指摘する新たなガイドラインを発表したんです。
空気感染を認めてこなかったこれまでの姿勢を修正した形になったんですが、きっかけとなったのは、WHOに空気感染の対策を求めた科学者239名による公開書簡なんです。
それでも完全に空気感染する事は認めていないんです。可能性があるとの表現にとどめています。
新型コロナウイルスは3つのメカニズムで感染する事が分かりました。
あなたが出来る事は、3密を避ける・咳エチケット・こまめなアルコール消毒とむやみに目・鼻・口の粘膜を触らないことで新型コロナから身を守りましょう!