景観を生かした観光は、330度開けた視界の開陽台(かいようだい)から続く一本道「ミルクロード」や、近年は弟子屈町(てしかがちょう)までつながる1,4キロのロングトレイル「北根室ランチウェイ」などが注目を集めています。
中標津町(なかしべつちょう)について
人口2万3377人(男11477人、女11900人)=7月末現在
立地は根室管内のほぼ中央に位置し東西約42キロ、南北約27キロ、面積684. 87平方キロ。
北部は千島火山帯につながる丘陵地で南に向かい緩やかに傾斜し平坦な根釧原野が広がっています。
町名の由来は、日本語の「中」とアイヌ語の「シペッ=大きな川」に当て字した「標津」を組み合わせたものと説があります。
町の花はエゾリンドウで、町の木はシラカバだそうです。
中標津町は今年政施行70年を迎えましたが、約2年続いた人口増加は止まってしまい、現在での釧根管内の町村では最多の約2万3400人が暮らしています。
周辺からの経済人口は約5万人とされ、外からの交流人口を増やし、経済効果につなげる取り組みに力を入れています。
タンクローリーが走る「ミルクロード」と開陽台
牛乳を集荷するタンクローリーが走る一直線の道は通称「ミルクロード」と呼ばれ、標津町を含め周辺の酪農地帯に複数存在します。
この中でも、ライダーの聖地で町のシンボル「開陽台」近くの町道が有名なんです。
なだらかなアップダウンがアクセントになり、北海道らしい雄大さを感じられる景観ですよ。
市街地や中標津空港から車で約4分のところに町のランドマーク開陽台があります。
標高270mの地から見渡す牧草地はこれからの時期、黄金色のじゅうたんに装いを変えます。
北海道遺産の格子状防風林も見渡せて、夜には澄み切った空に無数の星が輝く天然のプラネタリウムに変身し、幻想的な風景となるでしょう。
西側に広がる開陽台牧場は、東京ドーム約100個分の広さの草地に約1000頭の乳用牛が放牧され、牧場の一画には自然環境をそのまま生かした広場を中心に、長さ2・6キロ の遊歩道があります。
放牧牛を間近で眺めたり野鳥などの自然観察も楽しめるので、北海道に来たなあ~と感じられます。
北根室ランチウェイがやばい!
また日本唯一の酪農地帯を歩くロングトレイル「北根室ランチウェイ」のコースにもなっています。
「北根室ランチウェイ」は町市街地と弟子町のJR美留和駅まで全長1・4キロのロングトレイル。
愛称はKIRAWAY (キラウェイ)。
開陽台や養老牛(ようろうし)温泉、広大な牧場(ランチ) 地帯、西別岳、摩周湖展望台などを含む計6ステージに分かれ、部分利用を含め年間平均約3000人が利用しています。
近年では山野を走り抜けるトレイルランニングの大会や、旅行会社の歩くツァーなど観光利用のほかに、企業や学校の研修など教育的な利用も目立っています。
なかしべつ観光協会は今年度から旅行業を取得し、屋号「開陽台ツアーズ」として着地商品の販売に乗り出しました。
夏には地域航空フジドリームエアラインズ(FDA)の航空機を使った遊覧飛行の販売を中標津空港ビルから受託し、営業をスタート予定との事です。
10月以降は酪農を満喫できるツアーとして、市街地のゲストハウス「ushiyado(うしやど)」のオーナーが営む竹下牧場での散策や、計根別地区の加工施設で新鮮な生乳からチーズを作る体験などを売り出す予定なんです。
また、冬はモアン山でのスノーシュー、ガイドによるフォートツアーなど、これまでイベントで行ってきたものの商品化も検討しています。
開陽台の営業は10月末までの午前9時から午後5時30分 (10月は同4時30分)まで。屋上は常時開放しています。
今現地点では、中標津が・・・ヤバイ!!!