北海道電気料金の値上げが私たち道民の生活を圧迫しています。北海道電力の藤井社長は、泊原発を再稼働させたら値下げする。などと発言しています。
原発の再稼働について北海道民はどのように考えているのでしょうか?
北海道消費者協会は電気料金の値上げで意見書を手渡す
電気料金の値上げ申請を受け北海道消費者協会は2月10日、北電を訪れて意見書を手渡しました。
北海道消費者協会の長島博子 会長は、何とかしてくれという声を、若い人からお年寄りまで幅広い年齢層からもらった。声を上げずにいられなかったと話しました。
その意見書では、役員報酬や社員の給与を見直すべきと主張。そしてさらに原発の再稼働を前提とせず、再生可能エネルギー導入を加速させるべき等としました。
北海道電気料金が6月から約2800円値上げ
北電は1月、燃料価格の高騰などを受け、多くの一般家庭が契約するプランを、6月から約35%値上げすることを国に申請しました。
標準的な家庭での北電の電気料金の見通しでは、
1月は8800円あまりで、2月の検針分から政府の支援金が入り1600円ほど値下げとなります。
しかし、今回の値上げ申請が認められれば、6月から約2800円の値上げ。
10月には支援金が半減し11月には終わるため1万1700円となり、1月と比べると2800円あまりの値上げとなります。
泊原発が再稼働すれば値下げすると発言
一方、藤井社長は燃料調達のコストが抑えられる泊原発が再稼働すれば値下げすると発言しました。
しかし、再稼働の見通しは立っていません。
原子力規制委員会は、2月8日に泊原発の現地調査を行い、新しい防潮堤の予定地などを確認しました。
再稼働のための安全審査の一環ですが、審査はこれまで北電側の説明不足が指摘されていて長期化しています。
原子力規制委員会の杉山智之 委員の話では、我々が期待するような説明資料が出てこない。北海道や日本の方々への説明だと、もう少し自覚してほしいと話していました。
泊原発が再稼働について北海道民に意見を聞きました。
●50代女性⇒
再稼働は早くした方がいい。原発はゼロが1番いいかもしれないが、生活する以上は動かすことも大事だと思う。
●北海道民⇒
また、もう一回地震が来て事故になったら(怖い)再稼働はしないほうがいい。
など意見が割れているようです。
2月の検針分から政府の支援がスタート
ある家庭の検針票では(札幌市内のマンション・夫婦と小学生2名の4名家族)
1月は、379キロワット時、使用して15481円。 2月は、325キロワット時、使用して10987円。
1月から1キロワット時あたり7円の支援が入っているので、2275円安くなっています。
電気代高騰がとまらない!暖房費だけで8万円近く
北海道電力が1月26日、電気料金の値上げを発表した。そんななか電気料金を巡り、悲鳴に近い声が北海道で上がっています。
札幌市内の一戸建て住宅に夫婦2人で暮らす60代の女性の例ですが、暖房費の請求書。なんと暖房費だけでなんと7万9千円。
主婦は最初、金額の大きさに何があったんだろう、何かの間違いじゃないかと思ったそうです。
暖房は電気を使ったセントラルヒーティングで、2022年の同じ時期と比べ、1万4千円ほど値上がりしている。
電気代を抑えるために、どんな工夫をしているのか
●1 電気を使わない灯油のポータブルストーブを使って暖をとってます。
●2 入浴は少なく張ったお湯に寝そべるように入り、玄関前の電気式ロードヒーティングも使用をやめた。
雪かきを夫婦で行うが、60代のふたりにとっては腰への負担が大きいという。
今は貯蓄があるから何とか頑張れるものの、年金だけになったら、とても一戸建てには暮らせないと肩を落とす毎日のようです。
北海道電気料金値上げ!泊原発再稼働させたら値下げで道民の意見はまとめ
政府は2月10日、原発の新増設や60年を超える運転を認める方針を閣議決定しました。
各電力会社の値上げで、生活と原発が密接に関係してきています。
原発について、改めて真剣に考えなければならない時期に来ています。
泊原発再稼働にむけて北電側は、少しでも費用をかけないで審査を通そうとしてるみたいですが、それじゃあいつになっても再稼働は無理だと思います。