乳幼児を中心に口内や手足に発疹ができる「手足口病」の患者数が、6
月23日までの1週間で1医療機関当たり5・18人となり、警報レベ
ルである(5人)を超えたことが2日、国立感染症研究所の調べで分か
りました。
毎年この時期になると流行する手足口病。2019年も基準値を超える都道
府県が発表されました。してその予防対策は?
手足口病の流行警報発令!
都道府県別で1医療機関あたりの患者数をみると、福岡が17・33人
と最も多く、福井で15・26人、佐賀で13・17人、鳥取で11・
84人、高知で10・07人、三重で10人と続いた。
計24府県で流行の警報を出す基準(5人)を超えました。
手足口病とは
手足口病とは、口のなかや手足に発疹が現れる感染症のひとつなんです。
夏季を中心に流行して、4歳くらいまでの幼児が発症しやすいですが、2
歳以下で発症する子どもが多いとされているんです。
代表的な手足口病の原因ウイルスには、コクサッキーウイルスA16型や
エンテロウイルス71型などが代表的です。
一般的には、発熱で始まる軽い病気で、ほとんどは1週間から10日程度
で自然に治りまが、合併症としてまれに髄膜炎等の中枢神経症状が発生
して入院が必要となります。
手足口病はどのような発疹・水疱なんですか?
口の発疹は、舌や口の内側の粘膜に軽度の痛みを伴った小さな水疱です。
水疱が破れて、潰瘍状になることもあります。
一方皮膚の発疹は、手のひらと足の裏に限ってできる小さな赤い発疹で、
小水疱を伴うこともありますが、かゆみや痛みを伴わないのが普通なの
で気付かないかも?
手足口病の潜伏期間は?
感染してから、手足口病の症状がでるまでの期間は、一般的に3日から6
日と報告されています。
手足口病の感染する経路が知りたい!
感染者の鼻やのどからの分泌物や、便に排出されるウイルスが経口・飛
沫・接触などの経路により人から人に感染します。
手足口病にかかる特徴の人とは?
通常は10歳以下の乳幼児・小児に発生しますが、大人もかかることがあ
ります。
一度かかると免疫が成立しますが、手足口病は、複数のウイルスによっ
て引き起こされますので、免疫の成立しているウイルスとは別のウイル
スによって再び引き起こされることがあります。
一度発症したからと大丈夫とは限らないので、注意が必要です。
手足口病の治療法は
手足口病に対する特異的な治療法はありません。
発熱、頭痛、口腔内の潰瘍の痛み等のそれぞれの症状に対する対処療法
が中心なんです。
なのでそれぞれの痛み止めの薬が処方されます。
手足口病の予防方法は
手足口病には、有効なワクチンがありません。
手洗いの励行
汚れた衣服は洗濯する
といった初歩的な対策をこまめにする事が必要なんです。
特に赤ちゃんのおしめ等を交換した時等は、注意が必要ですよ!
くしゃみなどの飛沫や便を通じて感染するため、保育施設などで集団感
染が起こりやすいです。
こまめな手洗い、排泄物の適切な処理のほか、タオルを共有しないこと
が重要とされています。