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道東に住む野生動物が観光で絶滅の危機!

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道東は野生動物のメッカと言われ、色んな野生動物が観られるので今で
は人気となっています。この夏休みに観光に行かれるあなたに絶滅の危
機している野生動物を紹介します。

 

 

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道東の観光地で生きる絶滅危惧種の動物たち

 

最初に知床半島は長さ約70キロメートルあり、その中心を背骨のように
1,200~1,600メートル級の壮大な山々が貫いており、海から山へと続く
急峻な地形は、多彩な自然の姿を見せています。

その海と陸とは、合計77本の細く急な流れの川がつないでいます。これ
らの川は、豊富な栄養分を循環させる大動脈としての役割を果たしてい
ます。

このように多様な自然環境と豊富なエサ資源が、知床を生き物たちの宝
庫にしています。シマフクロウやシレトコスミレのような絶滅が危惧さ
れる希少な動植物をはじめ、多種多様な動植物が生息しています。

 

次に釧路湿原ですが、1987年に28番目の国立公園に指定されました。

広さは釧路市、釧路町、標茶町、鶴居村にまたがる2万2千ヘクタールも
あり、うち7863ヘクタールがラムサール条約登録湿地となっています。

湿原内には釧路川などが蛇行して流れ、タンチョウのほか、イトウ・キ
タサンショウウオやエゾカオジロトンボといった希少種も生息していま
す。

 

 

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道東の野生動物

 

エゾシカ、キタキツネ、ヒグマをはじめとする陸のほ乳類のほか、クジ
ラ、イルカ、アザラシなどの海のほ乳類、オオワシやオジロワシなどの
鳥類など、多種多様な野生動物が生息しています。

 

ヒグマ

 

ヒグマは山奥の道路などで遭遇することもありますが、たびたび人の住
む地域に出没することもあります。

道外の観光客がヒグマを見付けて近づこうとするケースがありますが、
大変危険ですので決して近づかないようにしましょう。

もし遭遇してしまったら距離をとって大声を出したり走り出したりせず、
ゆっくりとその場を立ち去るようにしましょう。
慌てて逃げてしまうと熊の性質上、追いかけられてしまうかもしれない
ので大変危険です。

 

ヒグマによる事件

 

北海道ではクマによる獣害として三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけ
ん)が有名です。

1915年(大正4年)にクマに襲われ7名が死亡、3名が重傷を負うとい
う痛ましい事件が起きました。

現在はその現場に復元された家屋とクマの像が置かれており観光スポッ
トになっています。

そんな凶暴なクマですが、安全に野生のクマを見られるツアーがありま
す。

オススメは知床半島ウトロクルーズの「ヒグマウォッチングコース」で
す。

くれぐれもガイドの指示に従ってくださいネ!!!

 

エゾシカ

 

エゾシカは北海道各地に出没します。

最近ではその個体数が増えてしまい、様々な被害が出ていることからエ
ゾシカの肉を食べるという活動も起きています。

実際試食してみましたが、すごくクセがあって専門のシェフが料理した
鹿肉でないと、食べれません!

山の中や林の中をドライブしている時に野生のエゾシカに遭遇すること
がよくあります。

稀に車に驚いて車道へ飛び出してしまい、車と衝突する事故も起きてい
ます。

かくいう私も2度ほどエゾシカと衝突しそうになったことがあります。

知り合いには道東方面へ釣りに出掛けた際、シカと衝突して車が廃車に
なるという事故を2度も起こしている不運な人もいます。

ケガは無かったようですが、シカは結構大きいため車と衝突するとフロ
ントガラスを突き破って車内に突っ込んでしまい、人が亡くなるという
事故も発生しています。

ぜひ北海道をドライブする際には細心の注意を払って運転することを心
掛けましょう。

 

キタキツネ

 

キタキツネもエゾシカと同じように北海道ならどこにでも出没するため、
札幌市郊外などでも目撃することができます。

特に自然の多いところや山間部を走行している車から見ることが多くあ
ります。

よく車道に出てきてしまうため、エゾシカと同じように交通事故に遭う
キツネも多くいます。

鹿と比べると、車道に出た際、いったん止まって周囲を確認してくれる
ので、事故率は下がります。また車の衝撃も違います。

冬毛のキタキツネはモフモフしていてカワイイですが、触るとエキノコ
ックス症という寄生虫に感染してしまうリスクがあるため、絶対に触ら
ないように注意しましょう。

野生のキツネが見られなかったけれど、どうしても見たいという方は
「北きつね牧場」を訪れてはいかがでしょうか。

ここでは広大な敷地にキツネを放し飼いにしているため、ゆっくりキツ
ネの観察をすることができます。

 

タンチョウツル

 

タンチョウツルは日本で繁殖する唯一のツルで、特別天然記念物になっ
ている貴重な鳥です。

一見それほど大きくないイメージがあるかもしれませんが、羽を広げる
と2.4メートルほどもある国内最大の鳥です。

タンチョウツルは漢字で「丹頂」と書きますが、「丹」は「赤い」、
「頂」は「頭頂」を意味してこの名が付けられたと言われています。

成長したタンチョウツルの頭は、興奮すると血液の循環が促進され頭が
赤く染まります。

日本の国旗に似ていて童話や折り鶴などで身近なため、日本を象徴する
鳥としても認識されています。

日本航空株式会社(JAL)のブランドマークも、大空に美しく舞うタン
チョウツルをモチーフにしていますね。

タンチョウツルは一年中北海道に生息しています。
最も有名な生息地は釧路湿原一帯ですが、阿寒郡鶴居村にある「鶴居・
伊藤タンチョウサンクチュアリ」には給餌場とネイチャーセンターがあ
り、給餌場ではタンチョウツルの餌が少なくなる11月から3月に給餌を
行っているため、給餌場に集まるタンチョウツルを近くで観察すること
ができます。

また、国道38線のたんちょう釧路空港入口付近では、たまに子供といっ
しょにツガイのたんちょうが観られます。

余談ですが、釧路のプロアイスホッケーのチーム名の「クレイン」は、
タンチョウツルを意味しています。

詳細は後日、当ブログにて紹介します。

 

シマフクロウ

 

シマフクロウは世界最大のフクロウで、現在では140羽ほどしかいない
と言われている絶滅危惧種のフクロウです。

古くからアイヌでは「村の守り神」としてあがめられてきました。
広い北海道でこの生息数ではそう簡単に見つけることはできません。

ちなみにサッカー「コンサドーレ札幌」のマスコットキャラクターはシ
マフクロウをモチーフにしています。
また、シマフクロウを全国で唯一見られる動物園は「釧路市動物園」だ
けです。

遭遇ポイントとしては「民宿 鷲の宿」が有名です。

ここではシマフクロウに給餌していたりフクロウにストレスを与えない
照明を設置したりと、「見せる保護」として保護啓蒙の役割を担ってい
るところです。

本来は宿泊者へ向けたサービスでしたが、最近では観察建屋「シマフク
ロウオブザバトリ」も増設され、宿泊をせずに観察撮影希望の方に向け
たプランもあります。

予約制(定員あり)とのことなので事前に電話で確認をしていきましょ
う。

 

シャチ

 

世界自然遺産に登録された知床。

そこは手つかずの自然と豊かな海が広がります。

知床・羅臼沖の根室海峡では、シャチやイルカ、マッコウクジラに出会
うことができます。

オススメはシャチを間近でウォッチングできるクルーズ船です。

シャチは好奇心旺盛なため、運が良ければクルーズ船のすぐそばまで寄
ってくることもあるそうです。

シャチに遭遇できる確率が一番高いのは5月~7月あたりと言われてい
ますので、どうしても見たい!という方は、このシーズンに知床を訪れ
ると良いでしょう。

知床は真夏でも気温が20℃を切ることがあり、海上に出るとさらに寒さ
を感じます。
寒さ対策をしっかりとしてシャチやクジラウォッチングを楽しみましょ
う。

最近の情報では、羅臼と国後の間の海域で、白いシャチが確認されまし
た。
その白いシャチを撮影されたのは、まだ1回きりです。

 

エゾリス

 

シマリスはペットショップで見かけることがありますが、エゾリスは体
長が25センチほどで尾も20センチくらいの大きさがあります。

北海道の森ではよく観察すると見つけることができるため、森林などを
散策するとひょっこり現れるかもしれませんネ!。

エゾリスに高確率で出会える場所としては、Twitterで話題のカフェ
「モモカフェ (Momo Cafe)」が人気です。

クッキーを焼いていると野生のエゾリスが窓をトントンして「クッキー
ください」と催促してくるというかわいらしさ。

小さなお店なので混雑すると入れないこともありますのでご注意くださ
いネ!。配慮が大事ですヨ!!!

 

ハクチョウ

 

網走市にある濤沸湖(とうふつこ)は、道東のオホーツク海の沿岸に広
がる湖でラムサール条約に登録された湿地帯です。

濤沸湖一帯は渡り鳥の中継地のため様々な野鳥がやってきます。
ハクチョウは10月上旬~4月にかけて飛来してきます。

濤沸湖水鳥・湿地センター」では濤沸湖周辺の自然、歴史、文化など
の展示を行っていて、室内からバードウォッチングを楽しむことができ
ます。

「野鳥観察舎」では、ハクチョウに大接近することができますが、濤沸
湖水鳥・湿地センターのスタッフブログでは、写真とともに飛来する野
鳥の情報を伝えてくれているので、お出かけの際はチェックしていくと
いいですよ!!!

 

オオジロワシ

 

国の天然記念物、ならびに絶滅危惧種に指定されている、空の王者とし
て知られるオオワシ・オジロワシ。

ユーラシア半島北部に生息するこの鳥は、越冬のため、1~4月頃にかけ
て、オホーツク海・根室海峡沿岸に飛来。

特に、冬でも漁を行う根室海峡側の羅臼には、えさの魚を求めてやって
きた多くのオオワシ・オジロワシの姿を見ることができるので、国内・
海外からその雄姿を求めて多くのカメラマン・観光客が訪れます。

オオワシ・オジロワシを満喫したいなら、羅臼港から出港する観光ク
ルーズ船がおすすめで、シャチ観光の時がねらい目です。!

海上を舞う姿や、流氷がある時期なら流氷の上で羽根を休める姿や、ま
た防波堤にも多くの姿を見る事ができます。

 

流氷がはぐくむ、豊かな生態系

 

知床半島は、冬になると流氷が接岸しますが、この流氷が運んでくる豊
富な栄養分は、小魚たちのエサとなるプランクトンを養います。

そして、その小魚をエサにするクジラやイルカ、アザラシやトドなどの
海獣類、海鳥など、さまざまな海の生き物をはぐくむ豊かな海を生み出
しています。

そして、海を回遊して豊富な栄養分を体いっぱいに蓄えたサケやマスは、
産卵のために、ふるさとの川をさかのぼります。

そこで、ヒグマやオジロワシなど陸にすむ動物の貴重なエサとなります。

やがて動物達の死がいや糞は土に返って草木の養分となり、知床の森を
豊かにします。

さらに木の葉や枯れ木も再び土に帰ると、雨や雪解け水によって川に流
され海に運ばれて、海にすむ生き物たちの栄養分となります。

このように知床は、海にすむ生き物と陸にすむ生き物たちのいのちが循
環し、豊かな生態系を形作っています。

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